美味しい飲み方
お客様の記念日にお召し上がりいただく「年号ワイン」は、ワインの作り手やご用意なさった皆様の愛情いっぱいのワインです。
記念日を祝うお気持ちを大切に優雅にお召し上がりください。
このコラムではご自宅で古いワインを楽しむ簡単なアドバイスをご紹介しております。
お手持ちのワイングッズで、もしくは高級ワイン専用のワイングッズを揃えて、ご自分のライフスタイルに応じてお召し上がりください
簡単に楽しむ派
作法にとらわれずに、とにかくお祝いムードで乾杯!するのも良いですね。
①ナイフでキャップシールの所定の位置に切れ目を入れます。この場合、ナイフを回し瓶は回さないでください。
②キャップシールをナイフで切り取る際、ナイフの刃と親指の腹をなるべく近づけてください。
③キャップシールをはずすとこのような状態になっております。
④きれいな布で瓶の口の汚れを拭き取ります。
⑤コルクスクリューをコルク栓の頭の中心に当て、スクリューがコルクに直角にまっすぐ入っていくように回してください。
⑥余分な力を入れないようにし、曲がらないように注意してください。
⑦左手で瓶の首を押さえながら右手でテコの把手を引き上げます。
手前上方に引くようにしてコルク栓がまっすぐ抜けるように注意してください
⑧きれいな布で瓶口を拭いてください。
こだわり派
とっておきのワインだから少しはこだわりたい、という方へ。
グラスの形が変われば味わいにもぐっと違いが出てきます。
ワインの個性を引き出すグラス選びも必要です。
なければ一般的なチューリップ型のグラスで良いでしょう。
飲み頃温度
赤ワイン
温度:16~18℃
季節により室温は変化しますが「常温」の感覚です。
白ワイン
温度:11~13℃
冷やし過ぎると繊細な風味が楽しめません。
シャンパン
温度:4~2℃
甘口ほど低い方が良いでしょう。ワインクーラーも揃えて氷水を入れておけば飲み進んでも美味しく召し上がれます。
デカントの方法
①出来ればお飲みになる2.3日前から「オリ」を静かに沈殿させるためにワインを立てておいてください。
②デカンターの内壁に沿わせるように静かにワインを流します。
③このときにろうそくをボトルの向こうに灯しておくと、その光を通してワインの動きがよくわかります。
④やがてボトルの底のオリがゆっくりと動き始めます。もう少しでデカンターに入りそうなところで注ぐのを止めます。
⑤これで上澄みだけ移し替えられ、瓶内にはオリ混じりのワインが多少残ります。
香りを楽しむ
ワインの香りには、舌で味わうのに匹敵するほどの楽しさがあります。
・まずグラスを回さずにそのまま香りを嗅ぎ、香りの強弱や凝縮度、香りの種類などを判断します。
・次にグラスを回しながらワインを空気に触れさせ、香りの変化を楽しみます。ブドウ品種、産地の気候条件、生産国、熟成度などが想定できます。
色を楽しむ
白い紙や布をバックにしてグラスを斜めに傾けます。
・液体の透明度:ワインの濁りの有無を確認出来ます。
・輝き:ワインの健全度、清澄・濾過作業の有無を想定できます。
・色の濃淡:ブドウ品種、産地の気候条件、熟成度を想定できます。
味わう
まずワインを口に含み、舌全体で味わいます。
味の基本要素(1.甘味、2.酸味。3.苦み、4.塩味)に加え、なめらかさ、厚み、気泡、その他の触感も感じられます。
最後に、飲み干して口の中に残る余韻の長さでも品質の善し悪しを判断できます。
「美味しい!」と直感で悦べるのが大方の快感でしょう。
こんな時には
古いワインにはコルクが劣化しているものも度々ございます。
コルク片が気になる場合は、ワインを注ぐ際に「茶こし」や「コーヒーフィルター」で一度こしてグラスや別容器に注いでください。
僅かにコルク片がワインに混じることもございますが、ワインの品質や健康被害の問題は起こりません。
万が一、上部に残ったコルクが抜けなくてもコルクに穴を開けてワインを注ぐことも可能です。
ソムリエなども抜けないコルクがあった場合には最終的にこの対処をいたします。