フランスワインの格付け

フランスワインの格付け

フランスワインの格付け

フランスワインの母 ブドウ畑とシャトーは素敵です

フランス・ボルドー地方とブルゴーニュ地方の「格付け」について簡単にご説明します。

シャトーや、産地、細かくは畑ごとに味わいが異なる繊細なフランスワインならではの歴史ある階級ですが、 難しく考えずに 「へぇ」「この名前聞いたことある」といったことからワイン選びの目安の一つととらえていただくとよろしいでしょう。

興味がでれば、より楽しくより美味しいwine lifeの始まりです。

偉大なワインたち」では世界の高級ワイン五大シャトーを紹介しています。

ボルドー地方

その1 ボルドー地方にはこの地方固有の「シャトーの格付け」があります。

その2 ボルドー地方には「格付けがある地域」と「格付けそのものがない地域」があります。

その3 シャトーの格付けの表示が各地区によって異なります。
(ボルドー地方の中にメドック地区やサンテミリオン地区やグラーブ地区などがあり、それぞれの地区で「格のつけ方」が異なります。)

その4 格の付け方は「1・2・3・4…と順番がある地区」と「推奨銘柄とする地区」があります。

メドック地区

メドック地区はボルドー地方の赤ワインの代表的な産地です。
メドック地区には約500のシャトーがありますが、そのうち61のシャトーのみに格が付けられています。
この格付けは1855年のパリ万国博を機に決められたもので1級から5級までのランクに定められています。

それ以降150年の歳月が流れ、現在では不備な面も表れていますがこの格付けは依然効力を持っています。
ちなみに1級シャトーは5銘柄(シャトー・オー・ブリオンを含む)、2級シャトーは14銘柄、3級シャトーは14銘柄、4級シャトーは10銘柄、そして5級シャトーが18銘柄です。

グラーブ地区

グラーブ地区では赤・白ワインに対して格付けが行われています。
最良質ワインのみを厳選し、特に1・2・3….などとランク付けせずに単に「推奨銘柄」として表示しています。

ちなみに「赤ワイン推奨銘柄」は12銘柄、「白ワイン推奨銘柄」は10銘柄です。

ソーテルヌ地区

ソーテルヌのワインはすべて甘口の白ワインです。
ここで造られた辛口の白ワインはソーテルヌの名を表示することが出来ず、ボルドーの名で出されています。

ちなみに特別1級シャトーは「シャトー ディケム」1銘柄、第1級シャトーは11銘柄、第2級シャトーは15銘柄です。

サンテミリオン地区

サンテミリオン地区では第1特別級と特別級があります。

第1特別級は18銘柄、特別級は64銘柄です。 (2012年更新)

ポムロル地区

格付けそのものがありません。

慣習上、特別1級シャトーに「シャトー ペトリュス」1銘柄、第1級が14銘柄挙げられています。

その他の地区

割愛させていただきます。

ブルゴーニュ地方

フランスワインでボルドー・シャンパーニュ地方と並んで有名な産地のブルゴーニュ地方。
赤ワインだけでなく、白ワインも良質なものを産出しています。
ブルゴーニュ地方の格付けは「畑」にあります。

しかしながらブルゴーニュ地方のぶどう園は1つの畑に数人、多い場合には数十人の所有者がおり、
同じ畑で取れたブドウを使っても所有者が違えばワイン造りにも差が生まれ、品質や個性や銘柄数が多様化しています。

その1 簡単に言えば、ブルゴーニュ地方のワインは特級畑ワイン・第1級畑ワイン・村名ワイン・地方名ワインに分かれています。

その2 特級畑ワインは銘柄名として畑の名前だけが表示されます。

その3 第1級畑ワインは村名と畑名、あるいは「プリュミエクリュ」とか「1er」という表示がされます。

その4 村名ワインは村名が銘柄名になります。

その5 地方名ワインは地方名の「ブルゴーニュ」が銘柄名になります。