ソムリエより

2004年産は色は濃いルビー色。偉大なヴィンテージと比較してしまうと凝縮感がやや軽めではありますが、甘い果実味に程よいタンニン分そして上品さを表現しています。全体のバランスは良く20年目あたりが最良の飲み頃になると予想します。

粘土質の土壌が日照りの夏に耐え長命になります。渋みの中にメルロー種の柔らかさが効いています。

18世紀に所有していたセギュール侯爵の「～我が心はカロンにある。」という言葉からハートマークの意匠になったというエピソードもロマンティックです。

ソムリエより

当主アンドレア・フランケティが1991年から独学でワイン造りをスタートさせたのが1991年。初めてのリリースが1995年。1999年産が高評価を得て一躍有名になりました。コンサルタントのジャン・リュック・テュヌヴァンから助言を受け低収量で凝縮感のあるワインを生み出しています。トスカーナのシンデレラワインです。

味わいはとにかくエレガント。熟したチェリーやプラム、バラの花、スパイス、ミント、木樽、バニラなどのイメージが広がります。フランス・ボルドーワインとも異なるチャーミングさに魅了され美味しく飲み進みます。

版画調で赤いラベルが印象に強く残ります。

ソムリエより

1787年に創業された名門ワイナリーのムーラン・トゥーシェが造る、芳潤甘口のコトー・デュ・レイヨンです。ブドウ品種はシュナン・ブラン種100％ですが、収穫時期を4～5回に分け、爽やかさを表現するために2割程度を早摘みし、残りを完熟させ厚みを出します。

ワイナリーにある広大なカーブには約70万本のストックがあり「最低でも10年の熟成を経てからでないと出荷しない」ルールを守り続けられています。

1984年産のフランスは全体的に難しいヴィンテージですが、こちらのコトーデュレイヨンはお手頃価格で長期熟成による膨らみと落ち着いたニュアンスをご堪能頂けます。古いヴィンテージが大得意のムーラン・トゥーシェで安心です。

カリンやキンモクセイに似た甘く華やかな風味が溢れます。繊細でエレガント、そして、長い熟成にも堪えられる強いボディーのハーモニーを堪能できます。

｢フランスの庭｣と呼ばれる風光明媚なロワール河渓谷地方です。現存する多くの古城を思い浮かべながら優雅なひとときをお楽しみください♪