ソムリエより

シャトー・カマンサックは知名度はあまり高くありませんが、味わいは軽めでしなやか、良質の果実味が特徴です。渋みのタンニンは上品でなめらかで、派手さはないもののバランス良くまとまった正統派ボルドースタイルです。凝縮感も増し始めた年代のものです。

ボルドー地方赤ワイン全般でこの1990年は非常に当たり年とされ「偉大な年」と言われています。その割にはお手頃価格で気軽に楽しめるお買い得ワインです。

ソムリエより

シャトー・ポンテ・カネは立地条件も良く生産量は最大級のシャトーです。実力も5級以上にぐいぐいと上げてきていて今後も目が離せない生産者です。

このブドウ園はフランス革命（1789年）以前から商業ベースでワインを生産していたとか。1975年に管理者が代わり畑やシャトーに多額投資されました。

ワインは渋みと酸味からなる大きめの骨格を、果実味や新樽の風味がやさしく覆っています。濃厚で凝縮されたワインの様々な味わいが口の中で調和してゆくのがお分かり頂けると思います。なめらかでやわらか、高級感のある品の良さはファンを魅了し続けています。

ソムリエより

シャンパンの生みの親といわれる僧侶｢ドン・ペリニヨン｣の名に由来しています。通称はドンペリ。僧侶は優れた味覚・臭覚・記憶の持ち主だったと言われます。

味わいについて論じるまでもありませんが、神がかりなまでのバランスの良さは他に勝るものはありません。

この1990年産はナッツ香があり、ごく辛口ですが、桃やクルミのやわらかい雰囲気もまとっています。通常シャンパンハ食前酒として扱われますが、味わいには重量感があり、メイン料理のお肉と合わせても引けを取りません。

ソムリエより

シャトー・マルゴーは五大シャトーの中でももっとも豊潤で優美な「ボルドーの女王」と称されます。長期の瓶熟による華麗で甘美な味わいはヘミングウェイなど多くの著名人に愛されてきました。

1960代には衰退していたこのシャトーを1977年にギリシャ人実業家メンツェプロスが買収し莫大な資産をつぎ込んでわずか1年で奇跡の復活を成し遂げました。高貴なイメージの裏に大きな努力が隠れています。どんな年でも高く評価され続けるこのワインは、生産者のたゆまぬ努力の賜なのでしょう。

豪勢な豊かさ、熟したカシス、ヴァニリンオーク、すみれの花のニュアンスが身上。贅沢な豊かさや深みのある味わいと、多面的な熟成香はメドック地区の最高レベルにあるとされています。

1990年は文句なしの『パーカーポイント100点』です。また2022年にワイン評論家が行ったテイスティングでは2050年まで持つだろうと予想されています。存分にご堪能ください。

《特別な情報》この年のマルゴー地区のベストワインに選出されています。