ソムリエより

1787年に創業された名門ワイナリーのムーラン・トゥーシェが造る、芳潤甘口のコトー・デュ・レイヨンです。ブドウ品種はシュナン・ブラン種100％ですが、収穫時期を4～5回に分け、爽やかさを表現するために2割程度を早摘みし、残りを完熟させ厚みを出します。

ワイナリーにある広大なカーブには約70万本のストックがあり「最低でも10年の熟成を経てからでないと出荷しない」ルールを守り続けられています。

1986年のロワール地方は出来の良いヴィンテージです☆。
夏の天候に恵まれ平均以上の高評価です。カリンやキンモクセイに似た甘く華やかな風味が溢れます。繊細でエレガント、そして、長い熟成にも堪えられる強いボディーと落ち着きのハーモニーを堪能できます。

｢フランスの庭｣と呼ばれる風光明媚なロワール河渓谷地方です。現存する多くの古城を思い浮かべながら優雅なひとときをお楽しみください♪

ソムリエより

1986年のシャトー　グリュオ　ラローズは格付1級シャトーをも凌ぐ長命さを誇ります。飲み頃ピークはなんと2045年まで続くと予想されています。2003年頃から既に飲み頃に入っていますので、今飲んでも、ずっと未来に飲んでも美味しい、素晴らしい出来栄えのワインです。

黒コショウのスパイシーさ、野バラ、動物、樹の脂などの香りがグリュオ　ラローズの特徴です。若い内は力強さに圧倒されるほどですが、10年以上の熟成によって口当たりはまろやかになり、味のハーモニーが絶妙です。

シャトー・グリュオラローズは17世紀にグリュオー神父が1757年に設立したシャトーを娘婿のラ・ローズ氏が引き継ぎたことから現在の名になっています。「ワインの王、王のワイン」とスローガンを付けたことから社交界で人気となり、1級シャトーの次に高値で取引されていた逸話のあるワイン。

ソムリエより

1986年産はタンニン分ははっきりとしていますが、口当たりはシルキーでポムロール地区ならではのエレガントスタイルに変わりはありません。酸味や渋みも品良くなめらかで、全体としてよくまとまった堅実な印象です。

ポムロルのほぼ中央に位置する比較的規模が大きく、1847年まで遡る歴史あるシャトーです。1997年からは格付け2級のシャトー・レオヴィル・ラスカーズも持つオーナーへ変わりました。こぢんまりと良くまとまった味わいと似たラベルは、並木道の牧歌的なデザインです。

ソムリエより

1986年産は長期に渡って熟成するタイプで、2030年を過ぎても美味しい飲み頃を楽しめます。

格付け第1級をもしのぐ実力で『スーパーセカンド』と賞されるシャトー　デュクリュ　ボーカイユです。サンジュリアン地区の模範とされるシャトーで、建物もビクトリア様式の素晴らしい姿です。

17世紀末にはブドウ以外の作物ができなかったこの畑は「モーカイユ（ろくでもない小石）」と呼ばれていましたが、ワインに大きな可能性が見いだされると「ボーカイユ（ありがたい小石）」と評価されるようになったそうです。

ワインの味わいも細部に至るまで繊細で、力任せでなく伸びやかで上品なスタイルです。プラムやレーズンに似た熟した黒い果実の香りに、タバコ、革、木樽、ドライフラワー、土など熟成感もたっぷりご堪能頂けます。

1986年産は高く評価され、サンジュリアン地区の優良銘柄に選出されています。若い内は堅牢でしたが、熟成されて飲み頃となり優美さをまとっています。タンニンは角が取れ、スパイス・腐葉土・革など大地を感じる複雑で優雅な余韻となっています。

《特別な情報》この1986年のサンジュリアン地区を代表するベストワインに選出されています。

またこのボトルは2011年にシャトーでコルクの打ち直しを伴うリコンディション（Rebouche）が行われたものとなります。その為、ラベルもコルクも瓶も非常に綺麗です。