ソムリエより

ランソンは19世紀のヴィクトリア女王以来の英国王室御用達メゾン。メゾンの始まりは1760年まで遡ります。行政長官をしていたフランソワ・ドゥラモット氏が設立した製造会社でした。1828年からジャン・バプティスト・ランソン氏が後継となってから現在の社名になりました。

ブドウが持つ可能性を最大限に引き出すことをモットーとする伝統は今でも受け継がれています。マロラクティック発酵は行わないメゾン、としても有名です。

こちらの銘柄は白ブドウと黒ブドウの和声が奏でるエレガントかつ力強い調を鑑賞して頂けます。深みと安定感が身上です。

ボトルのコルクストッパーには十字マーク入りのボタンがあしらわれています。十字のマークは、2代目当主ニコラ・ルイ・ドゥラモット氏が聖マルタ騎士団の騎士だったことにちなんで1798年から使用されているマークです。

ソムリエより

2002年の最高傑作とも言えます。華やかなチュールドレスや、クラシカルな重厚カーテンの様な銘品です。ワインのイメージワードとは思えないかもしれませんが、上品かつ親しみのあるすばらしい美味しさです。

色は濃いガーネット。赤や黒の果実の香りが豊かで、スミレの花、ミント、タバコ、チョコレート、腐葉土などの甘く奥深い香りも広がります。口当たりは強くアルコール分も高めに感じます。ベルベットの様な舌触りには妖艶さも感じられます。

2040年頃まで甘いフルーティさを持った飲み頃が続くでしょう。

《マイセラー》こちらのボトルはずんぐりとした形状の為、簡易ワインセラー「マイセラー」に収まりません。ご了承くださいませ。

ソムリエより

こちらの生産者：ド・ヴノージュが早くから成功したのにはワインの品質はもちろんですが、販売戦略やデザインポリシーの商才に長けていたことがあります。『伝統の尊重、確固たる姿勢で臨む騎士の精神、生活の中に芸術を見いだす風雅な心』が家訓です。早くから海外にも目を向け、1876年にアメリカのフィラデルフィアで開催された万国博覧会でグラン・プリを獲得しています。

コート・デ・ブラン地区の高級シャンパーニュメーカーならではのきめ細やかな泡立ち、エレガンスさをご堪能頂けます。ラベルとキャップにあしらわれた太めの｢ブルーリボン｣がオシャレ。

2002年のシャンパーニュ地方は評価ポイント95点の当たり年です。ヴィンテージものの上品さ、神業とも言えるきめの細かさに集中してお楽しみください。

ソムリエより

格付け1級とも肩を並べる実力ある2級シャトー。2023年現在、飲み頃の真ん中にあると予想されます。幾重に身も重なった豊かな味わいをご堪能頂けます。

寿命が長くビンテージを問わず一貫した高品質を保ちます。官能的で魅惑的。ブドウ品種はメルロー種も多めに植えられているので、ワインには厚みと芳醇さがあります。ブルーベリー、サクランボ、杉の葉、タバコ、木樽など豊かで複雑な香りが特徴で、全体的にはエレガントで女性的なイメージです。

シャトー内の美術館には、ルイ・ヴィトンからプレゼントされた『緑色の皮張りのワイン樽』が飾られているそうです。セレブリティーですね。

《特別な情報》この年のポイヤック地区を代表するベストワインに選出されてきました。