ソムリエより

芳醇で重厚なタンニンと濃密な果実味に新樽風味があわさり、チェリータルトのような雰囲気です。香りも多く、複雑で満足感が得られる1本です。

荒れ放題だった畑を1950年代に植え替え、ワイナリーも立て替えて復活を成し遂げたシャトーです。また、1964年、男性が支配するワイン界に初めて女性の管理人を起用した革新的なシャトーでもあります。オーナーが変わった現在も優秀な女性が率いるシャトーです。エネルギッシュな女性に喜ばれそうです。

10年目を迎える頃には熟成し15年～20年は健全に成長する銘柄です。こちらの1992年産はチョコレートやバニラに似た甘いニュアンスはより乾いて凝縮されています。使用されたブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのみで例年よりシンプルです。難しかった天候を熟考し、きれいにまとまるのあるミディアムボディに仕上げています。3級格付の実力の証しのようなヴィンテージです。

ソムリエより

ナパ・ヴァレー最古のワイナリーの一つです。ドイツ系移民のベリンジャー兄弟から140年に渡り培ってきたワイン造りへの真摯なこだわりは今も受け継がれています。

こちらは、5代目チーフワインメーカーのマイロン・ナイチンゲールと6代目のエド・スブラジアが確立したプライベート・リザーブシリーズです。長年の経験と熟練の技、たゆまぬ努力と革新が生み出す、豊かな香りと芳醇な味わいが特徴です。

ビーフやポークのステーキはもちろん、サーモンにも良く合います。

ソムリエより

1864年の創業以来、古典的な造りを守り「どんなヴィンテージもよく熟成させる生産者」として知られるピエール・ブレで安心してお薦めできます。ブドウそのままの味わいを尊重し、畑作業から醸造まで手間暇を惜しまない仕事で、ワインは色濃くエキス分たっぷりです。

モレ　サン　ドニの1級畑は面積の小さな区画が多くあります。かつてコート・ドールで区画を再編成した際に、村で現状維持を決断した所以です。マーケティング的には不利な企図を取り入れたのには、テロワールに対する強い愛着の現れでした。

ワインは綺麗なガーネット色。スパイスや赤果実、動物、土、葉などの香りが入り交じったバランス良いワインです。野性的な味わいもありますが、口当たりはまろやかです。

《特別な情報》こちらは近年生産者にて出荷された蔵出し品です。コンディションが整っています。

ソムリエより

シャトー　モンローズCはメドック地区で最高の場所に位置し、セラーや醸造設備にも欠点が無く、実力の有る第２級シャトー。濃く長命な味わいは「サンテステフのラトゥール」と呼ばれ賞賛されてきました。

こちらの1992年産は軽めの仕上がりで、例年よりチャーミングな印象です。果実味が熟れて心地よい甘美さを放っています。格付け2級の飲みやすいヴィンテージワインと言ったイメージです。

名前の由来は、畑近くの山を覆っていた植物のヒースがピンク色の花を咲かせたことから、バラに見立てて「Mount＝山」「Rose＝バラ」という愛らしい名が付けられました。

《特別な情報》この年のサンテステフ地区を代表するベストワインのひとつに選出されています。