ソムリエより

生産者は元洋菓子職人だったドミニク・ローラン氏。ワイン好きが高じてネゴシアンに転じました。できあがったワインを生産者から買い取り、独自で熟成をさせてから瓶詰めを行います。買い取るワインには「老木から取れた凝縮感あるブドウを手摘みで収穫したもの。ブドウ本来の色やフルーティさを残すため、破砕せずに醸造したもの」といった厳しい条件を設けています。2006年からは自社で畑も所有しています。

彼の造るワインに共通することは｢エレガント｣。こちらのワインにはおだやかな丸みもプラスされています。

ソムリエより

20歳の方へ贈る初めてのワインにおすすめです。甘くフルーティな味わいがフレンドリーでわかりやすい味わいです。

シャトー　ネラックの歴史は古く、1777年まで遡ることが出来ます。1980年代には著名な醸造学者を招いて改革を図り品質を向上させました。貴腐ワインの完熟した甘美な味わいを堪能できる割には良心的な価格設定の造り手です。

ワインの輝かしいゴールド色、ブドウの完熟感、ハチミツのような粘性と甘味、オークの樽香を堪能できます。フルーツのイメージはアプリコットや洋なし、オレンジ、コンポート(果実の砂糖煮)。小花やバニラ、ミントのイメージも広がりバランスが良いです。

6～8℃程度まで冷やしてお召し上がりください。

ソムリエより

飲み頃は2020年頃から始まり2037年まで続くと予想されています。1本はすぐに飲んで、もう1本は未来の記念日用にストックがお薦め！

カレラの畑名（商品名）は、今は亡きオーナーのジョシュ・ジェンセン氏の仲間の氏名に由来しています。こちらのセレックは、友人で歯科医師のジョージ・セレック氏の名。ジェンセンにロマネコンティを勧め、ピノノワール種に目覚めさせた恩人です。

底知れぬ複雑さをご堪能ください。

ソムリエより

建物も古い教会建築の1つで趣深いです。広大な畑は素晴らしい景観に包まれています。その畑には、ポムロール地区最高峰とも讃えられるシャトー　ペトリュスに似た鉄分の豊富な青粘土土壌がみられます。そのポテンシャルを早くから認めていたコーディエ社が1917年に購入。有能な醸造家も招いて高品質なワインを造り始めます。現在はフランス農業銀行クレディ・アグリコル・グループの傘下にありますが、シルキーな舌触りとエレガンスは変わりません。

ワインも味わいに富み、果実味たっぷり。プルーンやトリュフの芳香がリッチです。タンニンもしっかりとした堅めのワインが長期熟成により丸みを帯びてきました。