ソムリエより

1975年はこちらのソーテルヌ地区産貴腐ワインが当たり年です。出来が良く、しかもリーズナブルな美味しいワインをお探しの方にお薦めです。

紅茶を思わせる濃いアンバー(琥珀)カラーからも濃密な甘さを想像できます。実際の味は甘いだけではなく、アンズやりんご、洋なし、オレンジマーマレードのような豊かな果実味がありとてもリッチです。食後に1杯もてなされると幸せ度満点になるごちそうです。

ソムリエより

北側に第1級シャトー、南側には第2級シャトーを望むバージュの丘と呼ばれる良い立地にあります。「格上げすべきシャトー」にかならず挙げられるシャトーの一つで、2級レベルの実力、とたいへん評価が高いです。

かつての力強さは程良く抑えられ、芳醇さ、なめらかさが増してバランスがよいです。長熟ワインの「深さ」と「落ち着き」をご堪能頂けます。

元ポイヤック村長を務めた父を持つジャン・ミシェル・カーズ氏はビジネススキルに長けた現オーナー。元NBA選手のマイケル・ジョーダン氏もランシュ・バージュのファンでシカゴブルズが優勝した際にはこのワインで祝杯をあげたとか。他にもアイルランド元首相、グラミー賞受賞歌手などの著名人にも人脈を持つオーナーです。ミシュラン２つ星★★を獲得したレストランも運営していて、ホテルも併設されています。泊まりがけでシャトーのワインを堪能したいですね。

ソムリエより

ワイン評論家のコメントは1984年のテイスティング時点の評価です。熟成が十分に進み、フルボディーだった味わいは角が丸くなり、木樽、腐葉土、獣的なニュアンスがプラスされ複雑味が増した優美な印象です。

シャトーの歴史は中世にさかのぼり、シャトーマルゴーの領主に仕える騎士が住んでいました。畑に15kmもの配水管を埋め込むなど改革を行ってきたシャトーです。イギリスで人気が出て、そのおかげで世界的銘柄へと躍進しました。

近年に醸造所と貯蔵庫を拡張し、より柔らかな味わいへと変化しています。赤系果実が少し熟れた様な香りに土などの香りがプラスされ深みがあります。

ソムリエより

芳醇で重厚なタンニンと濃密な果実味に新樽風味があわさり、チェリータルトのような雰囲気です。

荒れ放題だった畑を50年代に植え替え、ワイナリーも立て替えて復活を成し遂げたシャトーです。

また、男性が支配するワイン界に、初めて女性の管理人を起用した革新的なシャトーでもあります。