ソムリエより

オート・コート・ド・ニュイはかつては裏コートと呼ばれた丘でしたが、近年は表コートにも優るとも劣らない上質ワイン産地となっています。その割に価格はまだ良心的なため、懐にも舌にも嬉しい丘となっています。

造り手のドメーヌ・ロブロ・マルシャンは2001年に4代目のフレデリック・ロブロが継承。父親から教わったことを大事にしつつも、さらなる品質向上をめざし、化学肥料、除草剤、殺虫剤の仕様をやめ、畑仕事に3倍の時間を費やす造り方への変更するなど、まじめに、そして実践的に改革を進めています。

味わいは、フレッシュで健全。レモンやグレープフルーツの酸味のきいた柑橘系のニュアンスからリンゴ、杏子、桃などの糖度の増した柔らかなニュアンスまで持ち合わせています。温度は低めの6℃位から飲み始めて12℃位まで上がってきても、温度毎の味わいの変化をお楽しみいただけます。。

ソムリエより

サンテステフの格付第2級のシャトー　コス　デストゥルネルが、違う土地で造る銘柄です。2016年産のコス　デストゥルネルは評価ポイントは100点を獲得してるグレートヴィンテージです。

こちらのグレは、果実味に加えスパイス、ミント、グリーン野菜の印象もあります。厚みがあり酸味は繊細。長く穏やかな余韻も魅力です。コストパフォーマンスがとても高い優等生です。

コス　デストゥルネルはカベルネ・ソーヴィニヨン種がメインなのに比べて、こちらはメルロー種が多く使われ、芳潤でおおらかです。

若いブランドらしい、コンパクトなラベルと曲線が美しいボトル姿が現代的で印象的です。

ソムリエより

2016年はブルゴーニュ地方も例にもれず当たり年です。

ドメーヌ・ロベール・グロフィエはワイン評論家にも非常に高く評価されている生産者です。創業は19世紀の名門ドメーヌで現在4代目。

ピノノワール種の香りに例えはつきない、と言われます。こちらのワインをグラスに注ぐと赤や黒いベリー系果実の甘い香りが飛び出てきます。さらにスパイス香、土の香り、丁子、燻香などとても複雑で驚きます。

「ブルゴーニュ　ピノ　ノワール」という商品目は、お手頃価格で飲みやすく親しみを込めて｢ブルピノ｣と略して呼ばれますが、こちらはACブルゴーニュレベルを遙かに超越した高品質です。

ソムリエより

生産者ポール・ジャクソンの創業は1940年代。アンリ・ジャクソンは、1946年に彼の先祖が所有していた土地から農場を作り、次第に畑を広げワイン造りの道を開いてゆきました。息子のポール・ジャクソンが1971年には後を継ぎ、2006年には娘へ、そして2015年には孫ピエールへと引き継がれています。家族で開いたノウハウが大切に守り続けられています。

南向きの畑に降り注ぐ陽光のおかげでブドウは成熟度が高くなります。濃縮度も高く赤い果実の香りと味わいが溢れます。フルーティでレーズンやジャムに似た甘味があります。フレンドリーで陽気なワインです。